無常を体現する勝負師 「勝ち続ける意志力」読感
こちらの本はちきりんさんのツイートがきっかけで購入しました。
ブログ更新) 「成長したいなら、ひたすら変化すべし」 変化はそれ自体が善なのだという発想→ ow.ly/jGIIr
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 3, 2013
「勝ち続ける意志力」 ~世界一プロゲーマーの「仕事術」~梅原大吾
・自分の実力を上げるためにはまずもって目の前の勝負に全力を注ぐ
・自分を変えることは不安だし、変化した先に勝利があるとは限らない。けれども、変わり続けていれば必ず前へ進める。変化したことで失敗したり、後ろに下がったりしたときは、もう一度変化すればいい。失敗に気づいて変化すれば、以前の自分よりも必ず高い位置に行ける。
・自分を変えるとき、変化するためのコツは、「そうすることで良くなるかどうかまで考えない」ということだ。もし悪くなったとしたら、それに気づいたときにまた変えればいい。
・失敗ばかりを恐れ、何もしないというのが一番いけない。
・築き上げたものに固執する人は結局、自分を成長させるということに対する優先順位が低いのだと思う。新しいことに挑戦する意欲も薄ければ、何かを生み出す創造性も逞しくないのだろう。
それではいつまでもトップランナーを超えられない。
このように「成長とは変化だ」と繰り返す著者にものすごく納得しっぱなしでした。
非常に勇気が出てきました。
お釈迦様も「今ここに」生きること、「今ここに」集中することを勧めています。今に集中できないと将来の不安やら恐れなどの妄想が心を支配してしまうのが人間ですからね。
そう言う意味で著者の
・自分を変えるとき、変化するためのコツは、「そうすることで良くなるかどうかまで考えない」ということだ。
というのはとても納得しました。
また、世の中は無常である、無情だから成り立つのであるとお釈迦様は説きます。
変化を嫌うこと、安定したい気持ち、築き上げたものに固執することは「無常」という真理に逆らうことになりそうです。
・失敗ばかりを恐れ、何もしないというのが一番いけない。
・築き上げたものに固執する人は結局、自分を成長させるということに対する優先順位が低いのだと思う。新しいことに挑戦する意欲も薄ければ、何かを生み出す創造性も逞しくないのだろう。
それではいつまでもトップランナーを超えられない。
「変化することを喜びにしよう、現状に執着しないことが自分の成長につながる」
「成長したければ執着を捨ててどんどん変化して学んでいこう」
私は著者のメッセージをこのようにとらえました。
以下は、エントリ-に関する仏教記事。
テーラワーダ仏教協会
パティパダー巻頭法話より
「いまの瞬間」
未来、これはまだ起こっていない現象であり、いくら想像したところでその通りになるとも判りません。未来はそのときの因果関係、状況、条件などによって決められていくものですから、想像するだけ時間の無駄というものです。しかも、想像以外のことが起こったときには、それに立ち向かっていけなくなってしまうではないですか。どんな状況にも立ち向うには常に心は “いま、ここ” にあるべきです。それが appamâda という生き方です。
“いま” この瞬間にあって常に混乱のない、迷いのない、過去や未来などの妄想に酔いしれず、溺れない状態にあること、聡明でいること、それが appamâda の意味するところです。
無常とは最高の福音
一切のものごとは無常であるという言葉ほどの、福音はないのです。それを理解すると、ものごとが変化しても、驚きも、嘆き悲しみも、苦しみも、起らないのです。また、どうせ変化するものなら、自分の希望どおりに変化の過程を変えることもできるのです。